記憶の中、かすかに残る父のやさしい手のひら。まだ僕のことを覚えているだろうか?薄れていく記憶をたどるように少年は東京を目指す。
憧れの街。両親に無理を言って受けさせてもらった東京の大学。受験日は今日。チャンスは一度だけ。自分だけを信じて女子高生は都会へと乗り込む。
街から街へ、闇から闇へ。終われる日々の果て、男が最後に流れ着いた先は底の見えない闇を湛える大都会東京。
女性一人のきままな旅。ボーナスをすべて注ぎ込み計画した海外旅行。逸る気持ちをなだめながら彼女は空港へと向かう。
偶然始発に乗り合わせた縁もゆかりもない4人に訪れた不幸な事件と可笑しな出会い。時刻は午前4時50分。数奇な運命を乗せていま、列車が走り出す。
なんてことが起こりそうな気配というものが始発にはある。太陽がまだ昇らない時間、人々人が寝静まっている街を走る抜ける列車はやはりどこか特別だ。
電車は時間帯により色がある。毎日の繰り返し、倦怠感とため息を帯びた通勤ラッシュ。主婦たちが語らい、落ち着いた雰囲気に包まれた昼。うとうと舟を漕ぐ人が目立ち、どこかのんびりとした午後。そして、再び家路へと向かう人々で溢れる夜。
始発の色は僕の中で無色だ。まばらな人影が色彩の濃度を薄め、眠気のためか言葉が交わされない車内は静けさに満ちている。乗客に統一感はなく、列車に乗る理由もおそらくばらばらだろう。
しかし、それぞれが己が内に特別な色を抱えているのではないだろうか?
夜明け前の列車はどこか非日常性を帯びているような気がしてならない。
そんな場所に、ただ部活の朝練のためだけに早起きした女の子がいたらどうなるだろう?おそらくなんら特別なことは起こらず平凡な結果に終わるだろう。
それでも、やはりどこか始発は特別なのだ。
こんにちは。作詞、漫画原作担当の荒川智則です。VOC@LOiD M@STER13の新作は始発、女学生をテーマに作っています。今回は少し初音ミクと距離を取り、どこにでもいる普通の女の子をイメージして作詞しました。
それでも漫画の方の主人公は描いているうちにどんどん頭がゆるい感じになっていき、一生懸命だけど不器用な、どこから見ても初音ミクとしか思えないキャラクターとなってしまいました。
でもやっぱりミクはかわいいし最高だわ。これでいい!これで行こう!みなさん都産貿で会いましょう!!
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